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8割くらい競馬ブログ

シルク募集馬レビュー⑤ ガラディナーの18 牡

基本情報

50000円/口
ハービンジャー、母父サンデーサイレンス
母16歳の産駒。
1月生まれ

血統

ハービンジャーは英G1キングジョージを大差で圧勝して社台に導入。目的は飽和に向かうサンデー系を緩和する役割が一つだっただろう。当初は大物が出ず期待外れの感もあったが、近年になってディアドラ、モズカッチャン、ペルシアンナイト、ブラストワンピースと大物を次々と出して種付け料は600万円に達している。もともと勝ち上がりは良く、欧州系でパワーのいる馬場は得意なうえ、時計勝負にも対応してきている。父父ディンヒルの驚異的な本邦への適性はどうやら受け継がれているようだ。ダートはそもそも出走が少ないが、適性はないだろう。
母ガラディナーは32戦も出走してダートで2勝。芝でも入着あり。産駒は6頭中3頭が中央で勝ち上がり。
本馬は父と母の母父が同じBeringで3×3となっている。こういう極端な近交はギャンブル性が強く、健康面や気性面の不安が良く言われるが、結局のところ走らせないと何とも言えないのが正直なところ。マイネルレオーネなんかはゴールデンサッシュサッカーボーイの全兄弟が2×2で入っているが元気に44戦5勝である。なにより全兄のベストリゾートが21戦3勝で重賞入着もあり、早い上りが使えるタイプなのは心強い。

馬体

芝の中距離を得意とするパワー型の馬というハービンジャーのイメージ通り。トモの付き方も十分で好馬体。後ろの繋ぎが結構寝ており、これがバネになれば。

厩舎

大竹厩舎は外厩中心でかつて批判もあったが、いまや天栄仕上げは当たり前。高額馬だけでなく、ブラストワンピースやデアレガーロのような一流血統以外からも活躍馬を出している。

測尺

体 高: 163.0cm
胸 囲: 179.0cm
管 囲: 21.8cm
馬体重: 471kg

見た目通り立派な体格。500kgには達するだろう。

総評

大きくて仕上がらない懸念が若干あるが、芝中距離で活躍が期待できる牡馬でこの価格は安い。

希望度:C(それなりに人気しそう)

シルク募集馬レビュー④ シルクユニバーサルの18 牡

基本情報

50000円/口
オルフェーヴル、母父ブライアンズタイム
母17歳の産駒。
1月生まれ

血統

オルフェーヴルは初年度からいきなりG1馬を2頭輩出も、後続が続いていないことと、アベレージの低さから評価を落としつつある。活躍馬2頭に続くロックディスタウンは能力より気性面でおかしくなりフェードアウトしてしまった。父ステイゴールドと比較すると明確にダート志向が強く、勝率も芝より良いという色々な意味で期待と異なる種牡馬になりつつある。
母シルクユニバーサルは重賞馬セダブリランテスを輩出し、産駒9頭中5頭が勝ち上がっており優秀。モンドインテロも重賞級の力があった。ロベルト×ミスプロの額面通り産駒はダート寄りで能力次第で芝もこなす印象。
本馬もダートはほぼ間違いなくこなすだろう。父スマートファルコンの兄(ヴェルトゥアル)と同価格というのは流石にお得感がある。

馬体

トモや幅に厚みがあり、いかにもパワーがありそうな馬体。新馬勝ちした兄ヴェルトゥアルとよく似ている。歩様も大きな問題なしかと。

厩舎

高柳厩舎はかつて3年連続20勝していたが、近年は下降気味。明らかにダート志向が強いので、この馬には合いそう。ヴィータアレグリアのように地方に矛先を向けて賞金を稼いで貰えればベストかと。

測尺

体 高: 161.0cm
胸 囲: 182.0cm
管 囲: 21.2cm
馬体重: 506kg

1月生まれでとにかく大きい。やはりダート向きか。

総評

大きすぎ、母高齢、オルフェーヴルで人気を落とす可能性あり。しかしダートなら勝ち上がりは望めそうで、この母と父であれば芝で大化けもありうる。面白い存在

希望度:B(抽選で確実に取りに行くもよし)

シルク募集馬レビュー③ ディープストーリーの18 牝

基本情報

40000円/口
ドゥラメンテ、母父ディープインパクト
母8歳の産駒。
4月生まれ

血統

父は新種牡馬ドゥラメンテ。単なる2冠馬以上のポテンシャルを持っていた馬で3歳時にはキタサンブラックを相手にしなかった。配合的にはキングカメハメハ×アドマイヤグルーヴというベストトゥベストで、それだけに配合相手には若干苦労しそうではあり、本馬もサンデーサイレンスの3×3という強いインブリードを持つ。キョウヘイやバルダッサーレなど実績もあるのでこの価格帯ならギャンブル的にはアリか。
母ディープストーリーは新馬勝ちするも、あまりレースを使われずピークを過ぎた印象。どちらかといえばスタミナ型かと。

馬体

意外と良いというと失礼かもしれないが、サイズほど弱々しい印象は受けない。脚はすらりと長く、動きも体を使えてスムーズ。とはいえ脚元は危ないかもしれない。

厩舎

大和田厩舎は一口界隈での評判はイマイチながら、今年は絶好調ですでに2018年の勝ち星に並ぶ勢い。割と使うときは集中して使ってくれる印象。

測尺

体 高: 147.0cm
胸 囲: 168.0cm
管 囲: 18.0cm
馬体重: 368kg

4月生まれにしても小さい。

総評

サイズから人気になることもないだろう。見どころはありそうなのだが、成長次第だし、脚元のリスクで終わってしまう可能性もある。

希望度:C(抽選外枠で考慮)

シルク募集馬レビュー① ビバリーヒルズの18 牡

基本情報

36000円/口
リアルインパクト、母父スニッツェル
母6歳の産駒。
3月生まれ

血統

父は初めて3歳で安田記念を制したリアルインパクト。パワー型のマイラーで早熟性もあり、一口向き種牡馬の可能性が高い。
ビバリーヒルズはスニッツェル産駒らしいスプリンターで1200mを2勝。血統的にはノーザンダンサーのクロスがうるさいものの、その母ブリリアントベリーが成功しており、本馬自身が5代までアウトブリードであることからバランスが取れる可能性がある。母のサイズの無さをディープインパクト産駒ながら500kgを超える父で補うことができれば面白いか。

馬体

短距離馬らしい胴が詰まった馬体。トモはまだ弱いが、前はそれなりに発達しており、体重より大きく見せる。
繋ぎはやや立ち気味だが、立ちすぎという感じでもない。
この時期にしては体を使えて歩けており、好印象。

厩舎

今年の野中厩舎はインティで初めてG1を制しており、勝率も好調。ただし、あまり数は使わないので一口向きかは疑問。2016年以降は毎年重賞を買っており上昇傾向にはあるかも。グレイルあたりはもう少し何とかなりそうな気もするが・・。

測尺

体 高: 153.0cm
胸 囲: 171.5cm
管 囲: 20.1cm
馬体重: 423kg

サイズは今一つで、大きくなることが活躍の条件。脚元にはそれほど不安はなさそう。

総評

血統、馬体ともに見どころあり。サイズはもう少しだが、牡馬でこの値段は破格。人気は必至だろう。

希望度:B(抽選馬候補)

ヴァルドワーズ快勝(未勝利戦)

9/22(土)中山2R芝1200mの未勝利戦に出走したヴァルドワーズが勝利した。
5月生まれで強い調教もしていないので半信半疑ではあったが、スピードはやはりあるようだ。

レース内容


中山2R 2歳未勝利 ヴァルドワーズ 2018/09/22

ハッキリ出遅れて届かない位置から追い込んだ前走から改善されて、ゲートは普通に出た。しかし二の脚がつかず、またもや後方から。道中ではかかり気味に位置をグイグイと上げていき、先頭を射程に入れて4角を回る。直線では目立った伸びを見せ、坂を上がっても衰えず、最後は1馬身以上の差を付けて勝利した。
厩舎や天栄のコメント通り、ペースが遅いとかかってしまいそうな走りで、今回は距離短縮が奏功した。かなり粗削りで、このままでは距離も持たないだろうが、この時期に勝ち上がれたことは非常に大きい。

出資馬の近況(2018.8.3)

ツィンクルペタル

次走予定:8月18日の新潟・芝1,000m(牝)
6月のダート1700m戦でタイムオーバーとなり、天栄で調整中。距離が持たないことはハッキリしたので、条件をガラッと変えて芝1000mを目標とするようだ。以前、芝1200m戦で大敗しているので、大きく期待はできないが、1000m戦は適性がハッキリしていて、スペシャリストが強いので向くようなら前進もあるかも。
使えてあと2戦なので、もう正念場。

ヴァルドワーズ

デビュー戦(新潟芝1400m)は出遅れて後方からの競馬になるも、4角から良い手ごたえで中段に取り付き、外に出した直線では勝ち馬に次ぐ上り34.0で5着を確保した。もう少し前を取ればきわどかったかもしれないが、かかり癖が付きそうな馬なので無理しなかった石橋脩が多分正解。順調ならどこかで勝ち上がれるだろう。440kgとまずまずのサイズで競馬に臨めたのも良かった。
レース後はいったん天栄に戻されて調整中。おそらく次走は1200m戦を使ってくるだろう。

プラムストーン

久保田厩舎に入厩。ひとまずゲート試験まで済ませて、天栄に戻すのだろうか。
入厩前は稽古を積みながら、馬体重470kgくらいまで増えており順調そう。
適性的にはダートだろう。

アーティファクト

5月ごろに跛行が確認され、一気にペースダウン。
結局原因がよく分からなかったが、良化に合わせて乗り運動が再開された。この血統なので遅れても勝ち上がりは期待できる。今は我慢。

ネイルドイット引退

少し前になるが、出資馬ネイルドイットが未勝利戦で14着に敗れ、そのまま引退となった。
北海道時代に頓挫があり、移動が遅れたのが悔やまれるにせよ、力不足は否めなかったので、仕方ない面もあるだろう。

出資理由

初代出資馬アンジェリックが準オープンまで出世したものの、その後2世代は勝ち上がれず、ラグナアズーラも当時は未勝利の身で出走がほとんどない時期だった。
そんな中、2015年産は大和田先生のところのツィンクルペタルに一次で出資していて、残口馬から選んだ一頭。
ワークフォース牝馬で、バランスは良さそうに見えたこともあり、緩さには目をつむって出資した。
バランスオブゲームの近親という好きな血統だったのも後押ししたところはある。

振り返り

乗り出した頃に左前球節が腫れ、一気にペースダウン。これで早期デビューは無くなった。
それでも年内に入厩し、2月に芝2000mでデビューした時には、勝ち馬から0.8秒差の7着とまずまず。
結果的にはこれがキャリアハイなのが寂しいところ。
次走はダートを使うも勝ち馬から大きく離された7着。続いては叔父フェイムゲームにならい、芝の長距離に出走し、果敢に逃げるも大敗。最後はダート中距離でタイムオーバー寸前の大惨敗となった。
順調に行かなかったので、適性を見極められなかったのかもしれないが、出走ごとに条件がコロコロ変わったのは少し不満ではある。結果的に新馬の芝中距離が一番マシだったわけで、スーパー未勝利でも使えるダートを2回も使う前に芝マイルあたりを使ってもらいたかった(それでも可能性は低かっただろうけどさ)。

反省点

失敗種牡馬の烙印が押された後で、その子に出資するというのは無い。まだ未知数の新種牡馬に行くべき。
安価な馬が走らないというわけではないけれど、ワークフォース×母父ハーツクライというのは、スピードに疑問符が付くし、実際先行できないケースが目立った。

シルク申し込み完了

抽選馬

ポーレンの17(一口4万円)を選定しました。
ハーツクライ牝馬はイメージ良くないかもしれませんが、勝ち上がり率は高いし、クラシックに出るような仕上がりの早い馬もいます。
抽選じゃなくても取れるかもしれませんが、コストも考慮して総合的に一番欲しい馬でした。
ラグナアズーラも引退してしまったので、後継として指名しました。

一般枠

ワイオラの17(一口4万円)にしました。
キンシャサの牡馬かつ上もそこそこ走っていて、お手頃価格。まだ小さく一次で満口はないでしょうが、1.5次だと消えてしまいそうなので、先に取ることにしました。HPがつながらなくてイライラするのは嫌ですしねえ。

コメント

ルージュクールの17もすごく良い馬と感じましたが、やはり一口7万というのは個人的にハードルが高かったですね。
(抽選で取れない可能性も結構あると判断)
正直なところ2頭ともサイズは小さいので成長待ちである一方、ポーレンは右後ろの内向が怪しい、ワイオラは繋ぎが立ち気味(これもバネになれば良いのですが・・)のため、大きくなりすぎるとそれも困ることになりそうです。
ただ、この価格帯で欠点の無い馬なんていないし、特にポーレンは大きく変わってくる可能性を秘めており、魅力的に感じました。走って当然、みたいな馬も走らないのが一口なのですが、それでもいちおう父馬は一定の成功を収めた馬にしているのは、2つ上の世代(ワークフォース牝馬とかに出資)の反省を踏まえたつもりです。

シルク出資前の最終検討

例年にも増して時間がなく、検討が進みませんが、明日には出資を決めてしまう必要があるので候補馬の整理です。

出資候補馬

ポーレンの17・・・ほぼ5月生まれのゆるゆる状態でも良く見せる。変わってきそう。
ウィズザフロウの17・・・知り合いのおススメ。しかし母父タキオンでこの弓脚っぽさはリスキーでは・・・。
ワイオラの17・・・大物感は皆無だが、まとまっておりスピードはありそう。
コースティクスの17・・・同価格なら牡馬のワイオラかなー。
ヴァルホーリングの17・・・アンバランスであまり好きな馬体じゃない(今のところは)。
ラトーナの17・・・静止だと丸いが、動かすと大きく見せて良い。運動神経感じる。
カラヴィンカの17・・・ダート馬にしては繋ぎが寝ているし、どうだろう。田島師もうーん。
ウルトラブレンドの17・・・あまり欠点の見当たらない馬。3万は明らかに安いし、人気も納得。
レースウイングの17・・・4月生まれだが、十分にデカい。動かしても悪くない。全兄ぐらい出世してもおかしくない。
ルージュクールの17・・・欠点が無く、しかもスケール感もある素晴らしい馬体。これで走らないとかあるのか・・。
チアズメッセージの17・・・まだまだ幼いがスピードがありそう。票数的に成長は待てないだろうな。
ナイキフェイバーの17・・・オルフェ産駒らしい運動神経がありそう。しかしサイズが小さすぎる。二次に残ってくれれば。
レスぺランスの17・・・動きは水準はある。個人的には人気ほどは惹かれない。
アンティフォナの17・・・前駆の発達は目を見張るものがある。パワー&スピードのスプリンターか。厩舎は?
プロミストスパークの17・・・動きはかなり良く、ダートで長く走ればお買い得かもしれない。

このうち中間で名前の出た、ウルトラブレンド、ルージュクール、レスぺランス、アンティフォナは抽選を使わなければほぼ出資不可(使ってもどうか)。また、プロミストスパーク、ラトーナ、チアズメッセージ、ポーレンあたりも人気になってきそう。
ということで、整理すると以下が申し込み候補となってくる。

抽選馬候補

ウルトラブレンドの17
ルージュクールの17

人気になれば抽選馬候補

プロミストスパークの17
ポーレンの17

一般枠候補

ワイオラの17

二次候補(一次で取れなかった場合)

コースティクスの17
ウィズザフロウの17
ヴァルホーリングの17
レースウイングの17
ナイキフェイバーの17

シルク募集馬レビュー⑤ ヴァルホーリングの17 牡

基本情報

40000円/口
エピファネイア、母父ホーリング
母15歳の産駒。
4月生まれ

血統

父は新種牡馬エピファネイア。3歳時は中距離でスピード競馬に対応し、菊花賞以降はハイペースに強いスタミナで他馬を圧倒した。ドバイ遠征が無ければさらに戦績を伸ばしていた可能性は高く、ポカが多かったにせよ、キズナに一歩劣る種牡馬評価を逆転する力はありそう。
母ヴァルホーリングからは3勝したヒロノプリンスくらいしか出ておらず、勝ち上がりも良くない。ただ、地方を含め出走数は多く、健康面の不安は小さそう。

馬体

良くも悪くもこじんまりで特筆するところがない。動きは悪くないが・・。トモあたりの筋肉はまだ貧弱で、パワーは感じない。

厩舎

高柳瑞樹厩舎は3年連続20勝から、2017年にやや成績ダウン。関東の若手だが、なかなか評判は良い。良績は圧倒的にダートなので、本馬もそちらに行くかも。

測尺

体 高: 156.0cm
胸 囲: 173.5cm
管 囲: 20.2cm
馬体重: 431kg

父が同じアドマイヤセプターの17と比較するとさすがに劣るが、あちらは1月でこっちは4月生まれ。成長の余地は残る。

総評

牡馬でこの価格は悪くないのだが、もう一歩パンチが無い。

希望度:C(一次で行かなくても大丈夫か?)

シルク募集馬レビュー④ ポーレンの17 牝

基本情報

40000円/口
ハーツクライ、母父オーペン
母12歳の産駒。
4月生まれ

血統

父は名種牡馬ハーツクライ。母のポテンシャルはまだ不明だが、父ステイゴールドのムーンライトナイトが勝ち上がっており、水準級はありそう。さらに父と相性の良いDanzigを母が持っているのも加点材料。ハーツクライ牝馬はイメージほど悪くなく、価格も考えると牡馬より出資しやすい。

馬体

黒に近い青鹿毛なこともありよく見せる。かなり腰が高くいまのところはバランスが悪くも見えるが、成長の余地はありそう。動かしてもあまりふらついておらずまずまず。距離はあまり持たないか。

厩舎

田中博康厩舎は2018年開業。勝利のペースはなかなかで、重賞にも挑戦。関東の若手厩舎には良いイメージがあるし、まだ嫌う要素は無い。

測尺

体 高: 151.0cm
胸 囲: 172.0cm
管 囲: 19.7cm
馬体重: 416kg

全体的に小さいのだが、ほとんど5月生まれを考慮するとまあ許容内。

総評

お手頃価格ながら、ポテンシャルはありそう。厩舎が未知数も人気しそう。

希望度:A(ハーツ牝馬には惹かれる)

シルク募集馬レビュー③ プロミストスパークの17 牡

基本情報

40000円/口
マジェスティックウォーリア、母父フジキセキ
母18歳の産駒。
3月生まれ

血統

父は日本でまだ3頭しか産駒が走っていないが、その中からベストウォーリアが出ており、2015年には日本に導入された。初年度から100頭以上に種付けされており、期待は大きい。父エーピーインディ、母父シーキングザゴールドの米血ダート血統で、クロスも強くいかにも影響力が強そうで、本馬もダート馬になるだろう。
母プロミストスパークは自身が準オープンまで上がった実力馬で、産駒もおおむね入着級以上。大物こそいないが、プロミストリープやブリクストあたりの活躍馬も上にはおり、高齢の産駒ながら確実性はありそう。

馬体

やや短めの胴はいかにも短距離馬といった感じで、丸みがあり四肢の運びもスムーズ。総じて好馬体。

厩舎

グレイルでブレイクしかけた印象の野中厩舎。成績はとても良いわけではないけれど、ここ数年は安定して20勝を挙げている。どちらかといえばダート志向のため、本馬との相性は良さそう。ただ地味な印象で良い悪い以前に、評判自体が見当たらない感じなのがどうか。

測尺

体 高: 151.0cm
胸 囲: 171.0cm
管 囲: 20.0cm
馬体重: 440kg

ダート馬と考えると、もう少し大きくても良い。ほぼ4月生まれみたいなものなので、成長は期待できるか。

総評

この価格帯の牡馬としては悪くなく、穴人気しそう。ダート馬に抵抗はないので、候補には入ってくる。

希望度:B(一次の候補)

シルク募集馬レビュー② ルージュクールの17 牡

基本情報

70000円/口
ロードカナロア、母父リダウツチョイス
母9歳の産駒。
2月生まれ

血統

父は早くも大物を輩出したロードカナロア。自身はサンデーを持たないスプリンターだったので、アーモンドアイのようにサンデー系でかつ重たすぎるぐらいの方が何とかしてしまうようだ。母父リダウツチョイスはオーストラリアのスプリンターで、日本での少ない産駒の中にはフルーキーがいる。サンデーサイレンスは本馬からはやや遠めで母母父に一応入っている。

馬体

腰が高く、それなりに厚みもある。いかにも頑丈そう。繋ぎから芝向きっぽいが、パワーがありそうな馬体からはダートもこなせるかも。動きもスムーズ

厩舎

開成調教師こと矢作厩舎。数を使うことにかけては天下一品で、本馬との相性は良さそう。

測尺

体 高: 155.5cm
胸 囲: 176.0cm
管 囲: 21.9cm
馬体重: 483kg

募集馬の中でもかなりサイズは大きい。500kg超えてデビューかもしれない。2月生まれであるし、小さすぎるよりは大きい方がよほど良い。

総評

ロードカナロアは、いずれディープやキンカメのように高額となってしまう可能性が高い。少なくとも、牡馬でこの価格帯は出資はここ1~2年が勝負。

希望度:A(総合的には一番手評価かな)

シルク募集馬レビュー①  ワイオラの17 牡

基本情報

40000円/口
キンシャサノキセキ、母父サドラーズウェルズ
母16歳の産駒。
2月生まれ

血統

サドラーズウェルズは日本と相性の悪いイメージがあるが、母の父としてはG1馬も出しており、少なくとも水準以上。母のワイオラ自身はノーザンダンサーの2×4という強めのクロスを持っており、自身は4戦しかできなかった。ただし、日本で産んだ3頭の牝馬のうち2頭は勝ち上がっており、繁殖馬としては優秀。対して本馬の父キンシャサノキセキは5代までアウトクロスで、かつ母の産駒はいずれも短距離志向が強いので、相性は良さそう。

馬体

あまり欠点の見当たらない好馬体。短距離馬ならもっとボリュームが欲しいところではあるが、悪くない。

厩舎

上原厩舎は今年大不振も、セイウンコウセイで存在感を示すあたりは流石。一口界隈でも、非常に評判が良い。

測尺

体 高: 154.0cm
胸 囲: 174.5cm
管 囲: 21.0cm
馬体重: 425kg

2月生まれなのを考えると、もっとサイズがあっても良いが。管囲がしっかりしているのは安心材料。

総評

地味ながら、牡馬で厩舎なども悪くないので、嫌う要素は無い。

希望度:B(さすがに一次で消えるだろうし、優先候補)

シェイ・スーウェイがハレプを破る大金星(ウインブルドン)

シェイ・スーウェイさんこそ最強の迷惑ノーシード(誉め言葉)

いや実際シェイは実質世界ランク50位とかの選手じゃないんですよね。全豪でもムグルッサに勝ってるし、ケルバーにも序盤はリードを奪いながら、ガス欠っぽい負け方で大健闘と言えるベスト16でした。元々ダブルスでは世界トップクラスで、矛先をシングルスに向けてくれば脅威となりうる存在だったわけですね。

この選手の試合はとにかく面白く、テニス観戦初心者には特におすすめしたいところです。フォア・バックとも両手打ちで、ドロップショットを多用するプレイスタイルはかなり独特である一方、パワーは無いためストロークは早くなく、サーブは非常に遅いので、一見全く強いプレイヤーに見えません。しかしショットのコントロールは非常に良く、試合後半になっても精度が落ちない極めてテクニカルな選手です。きわどいコースも狙うので、アウトになることもありますが、それを恐れずトライし続けることができます。メンタルの強さがこの選手が持つ最大の武器かもしれません。

今回のハレプ戦で試合が進むにつれ、シェイがポイントを取ったときの声援がだんだんと大きくなったのは、単に観客が珍しいもの見たさにアップセットを期待しただけではなく、そのプレイスタイルに引き込まれたためではないかと感じましたね。
まだまだ大会は続きますが、いわゆる台風の目となりそうです。