審議中

8割くらい競馬ブログ

松江高専の事件について

高専は絶対数が少ないので自然と学生は広範囲から集まり、通学が困難な学生のためには学生寮が設置されている。僕も学生寮に住んでいたクチであるが、寮生活というのは親から離れた楽しさもある反面、面倒で理不尽なことも山とある。
そんな学生寮の理不尽さを体現するような事件が松江高専であった。

松江工業高等専門学校松江市西生馬町)で今年4月16日未明、覆面などで顔を隠すなどした上級生ら6人が、学内の男子寮で就寝中の下級生108人をグラウンドに呼び出し、正座などを強要していたことが9日、分かった。この後、一部の学生が体調不良を訴えたことで、この事実が判明し、学校は上級生4人に退学を勧告し、全員が自主退学した。

 学校によると、4〜5年生4人と中途退学者、その友人の計6人は4月16日午前0時半ごろから約1時間半、寮生の1年生65人、2年生43人をグラウンドに呼び出し、「礼儀がなっていない」などと正座や声だし、ダッシュを強要した。うち上級生3人は、目出し帽のような覆面をしていたが、途中で脱いだという。
「礼儀なってない」就寝中の下級生108人に正座 松江高専の寮-MSN産経ニュース

上級生が下級生に恫喝、暴力を加えるという事件は実は高専には結構あって、昨年は鳥羽商船高専の寮で暴力事件が起きている。

・学生寮で2〜4年生が新入生に対して「肩をたたく、なぐる、ける」「買い物、ラーメンを作らせるなど命令」「角度90度のおじぎ、正座を強要」
・4〜8月までに新入生が12人自主退寮
・上級生に原因があるとして、3人が無期限停学、1人を3日間停学の処分
鳥羽商船高専の事件について

こういった事件は学生寮で5年間過ごした僕にとって、まったくの他人事ではないのだ。

「行き過ぎた指導」は常習化している?

学生寮では1年生から5年生、さらに専攻科生を含めると、15歳から22歳という広い年齢層の学生が生活することになるが、中学から上がったばかりの1年生は文字通り「右も左も分からない」状態からスタートするわけで、上級生に対する配慮がなかなか難しい。
そんな訳で、上級生が下級生に対して、挨拶のしかた、声だし、説教などを行う「指導」が存在している。たぶんこれは、どの高専にもあるのではないだろうか。そして誠に残念なことであるが指導を行うのは、腕力が強かったり、体がでかかったり、口が達者な輩だったりする。僕が嫌いな、いわゆる体育会系の人たちだ。こういう人たちが恫喝まがいの説教をやったり、下級生を小突いたりするのが行き過ぎると上記のような事件になるわけ。僕個人の経験でも、深夜ではないが正座、声だしなどを長時間させられたことはある。まったく馬鹿げているが、おそらく他の高専でも上記のような指導はあっている。

処分もやむをえないのでは

松江高専の事件では上級生4名が退学勧告の末、自主退学した。また、停学処分を受けたものもいる。見せしめではないが、訳が分からん理屈で下級生を虐げるような学生はどんどん処分していいと思う。こういうDQNでも卒業さえしてしまえば、高専マジックで就職してしまうので退学もアリじゃないかな(公共の利益的に)。「高専生は優秀」という言説にはいつも違和感を感じるのだが、これは寮で頭の悪い奴を見てきたからかも。

学生だけでやるのは無理がある

多分、問題を起こした学生も指導をやっているうちに、頭に血が昇ってしまったのではないか。そもそも学生だけで指導を行うのには無理があると思う。指導教官の立ち会いを義務づけ、学生が勝手にやった場合は処分にすべきだろう。
僕たちはべつに訓練された寮生になるために高専に入ったわけではないんだ。