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生産技術ってどうですか? その2

就活関連でこれの続き。今回は生産技術職の中身について紹介してみる。

医薬品の製造

医薬製造の現場はおそろしくオートメーション化が進んでいて、工場見学のとき人の少なさにびっくりしたことがある。人手が要る工程を減らしている理由は何よりも汚染を防ぐためだ。薬害などの例を出すまでもなく医薬品にとって汚染は致命的であるし、いい加減な管理では効用(有効成分)を担保することなどできようもない。

生産技術の仕事

生産技術職は医薬品の製造工程において、その生産活動すべてに携わる。具体的な仕事は医薬品製造機械の保守・点検や生産される医薬品の品質管理が主である。

職種は以下の通り(一例)↓
1.製造現場の管理
2.品質管理
3.技術改良

会社によって差はあるだろうが、基本的には現場(工場)で働くことになる。この時点で理系の院生の何割かは「嫌だよそんなの」と思うだろうが、まあちょっと待てと言っておく。
1は機器の管理など(正直まだ分からんので割愛)。
2の品質管理は製品に問題が無いことをチェックする役割になる。製薬の考え方では出口(製品)に問題ナシだけではNGで、入口(原料)や中間体に問題無いという証明が必要となる。製造工程の正しさを担保する重要な仕事だ。具体的には液体クロマトグラフなどで、有効成分がキチンと含まれていることを確認するなどである。
3は実験室スケールの試作品を工場スケールまでもっていく仕事だ。小スケールでうまくいっても100倍、1000倍になると作れないということがままある(らしい)ので、コイツと格闘することになる。

どの学部が選考に有利?

偏見に基づいたランキング↓
1.薬学部
2.機械・電気系(工学部)
3.工学部(その他)
4.農学、生命科学
5.その他理系

生産工程の管理、医薬品製造機械の管理、医薬品の品質管理が主となるので、機械、電気、品質管理などの工学を専門とする学生が重宝される。イメージとしては、薬学 ≒ 機械 > その他工学部 > 農、生命 ≒ その他理系 といった感じ。
生産技術の中の人に言わせると、機械系の学生は欲しいのだがあまり来ないらしい。というわけで機械系の学生さんは医療機器といわず製薬会社を受けるべき。