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今週のボクシング("スーパー・シックス"開幕)

 参加するのは文句なしの強豪ばかり。WBAスーパーミドル級王者のミケル・ケスラー(デンマーク)、WBC同級王者のカール・フロッチ(イギリス)、 IBFミドル級王者のアーサー・エイブラハム(アルメニア)、元統一ミドル級王者のジャーメイン・テイラー(アメリカ)、アテネ五輪ライトヘビー級金メダリストのアンドレ・ウォード(アメリカ)、同五輪ミドル級銅メダリストのアンドレ・ディレル(アメリカ)。
杉浦大介「NY摩天楼通信」 : 第142回 「ワールド・ボクシング・クラシック」はボクシングを変えるか?

WBC、WBA、IBFWBO? 暫定王者に休養王者にスーパー王者だって? いまじゃボクサーの数より多くチャンピオンが存在するんだな」というのはカルロス・オルティスの皮肉であるが、「誰が強いのか?」という単純な問いの答えが分からなくなっているのが現代ボクシングである。
そんな団体の垣根を越えて強豪が対決するトーナメントがスーパー・シックス(ワールド・ボクシング・クラシック)なのだ。

開幕戦(アルツール・アブラハム vs ジャーメイン・テイラー)

開幕はミドル級の元王者同士が激突する好カードから。

アブラハムは完全な攻防分離タイプであり、今日も序盤はほとんど手数を出さない。一方で、距離をとりたいテイラーは堅いガードの上をジャブで叩いてペースをとりにかかる。
手数は圧倒的にテイラーなのだが、アブラハムのガードが堅い上、手を出さないのでクリーンヒットが奪えない。そして距離が詰まればパンチのあるアブラハムが左右を振り回す。

7Rあたりからアブラハムが攻勢に出始めるが、テイラーのガードごと吹っ飛ばすような威力である。これは当たるとヤバそう。

9Rにアブラハムの右がクリーンヒットし、テイラーはぐらつく→アブラハムのターンに。

試合終了まぎわ12Rにアブラハムの強烈な右が炸裂し、テイラーがダウン。とても立ち上がれるものではなく、KOでアブラハムが勝利した。

アブラハムは手数こそ少ないけれど、スピードが無い訳ではないし、いったん攻勢に入ると連打も利く。何より一発の威力が違いすぎた。スーパー・シックスはアブラハムが中心となるのだろうか。

アブラハムはジョーさんの好みではないようで・・

緒戦を快勝したアブラハムであるが、解説のジョー小泉氏はファイトスタイル等が好きでは無いようであった。確かに、ガッチリガードを固めて手を出さないというのは退屈な感は否めない。リスクを取らないのは当たり前かもしれないけどね。

で、地元のアブラハムがレフェリーからファイトをかけられなかったり、テイラーが減点されたのに対して苦言を呈していた。果てはアブラハムのトランクスのゴムが切れたことについて、文句をつける始末であるw

ちなみに僕もテイラーの方が好みではあったので気持ちは分からんでもない。ジョー小泉といえど、いちボクシングファンなんだなあ、となんだか感心してしまった。