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さて、あなたは高専に行くべきだろうか?

中学生へ 工業高校はやめとけ、でも高専なら許す。を読んでモヤモヤしたので久々にエントリを書いてみた。ちなみに高専とは「(工業)高等専門学校」の略で、ざっくり言ってしまうと工業高校と大学工学部の3×4のインブリードとも言うべき5年制の学校である。
個人的には『良い意味での就職予備校』と呼んでいる。

敷居が高い高専

7年もいた僕が言うのも可笑しいが、15歳で高専に行こう!と考えるのはマトモとは言い難い。
そもそも平均的でウブな中学生は高専の存在自体を知らないものだ(同地区に高専があれば別だが)。世間一般の知名度も低く、それこそ高専ロボコンで名前だけは知っている、という程度が関の山の学校である。一生を左右するかもしれない高校受験でそんな高専をわざわざ受ける人は(全体からすれば)やはり珍しいだろう。

個人的には・・

僕はなぜ高専に行こうとしたのか、考えることがある。もう10年も前のことになるので、自分自身のこととはいえ当時の心境を正確に思い出すことはできないのだが。

中学時代は心底つまらないものだった記憶があり、それゆえ周りをバカにしきっていたと思う。そんなわけで、同じ高校に行きたい人もおらず、むしろ自分を知っている人間など一人もいない所へ行きたかったので高専に目をつけた。僕の中学から高専に行くような奴は過去にも未来にも文字通り1人もいなかったし、幸い理数系はそこそこ得意であった。

高専の就職率の高さも知っていた。碌に友達もできないコミュニケーション不全の自分は工員にでもなるしかないか、とでも考えていたのだろう。果たして高専は肌にあったようで、わりあい楽しかったし、その7年間は僕を成長させてくれたと思っている。

結局は本人しだい

話を戻す。高専に行くべきかと迷っている人がいたなら、僕は『行かないほうが良い』と言うだろう。なにしろ尋常な選択ではない。
なるほど高専は就職率も高く、優秀な学生が集まるかもしれない。しかし、やはり特殊な環境なのである。センター試験も無い、校則も無いようなもの、学生寮には頭の痛くなるような輩がいる。合わない人にはトコトン合わない学校だ。

良くいわれることであるが、留年率も高い。僕のクラスは15%が留年して、そのほとんどが学校を辞めた。30%以上が退学していく学校もあるらしい(本当か?)。3年未満の退学は高卒にさえならないと考えると、かなりリスキーではないだろうか。

工学がやりたいならば、普通に普通高校 → 大学の工学部 → 大学院、というのがベターだと思う。年を重ねたら興味の対象も変わるだろうし・・。こちらのほうが進路転換は圧倒的に楽だ。

一方で高専に来ていなかったら、とても就職も進学も無理だっただろうという人がいることも事実であるので、そういう方こそ行くべきだろう(僕自身もこちら側の人間だ)。

追記

迷いなく行きたいと言う人は是非とも高専に行くべき。何であれ目標がハッキリしていれば伸びる、というのを僕は目の当たりにしています。逆になんとなく行くとシンドイかも。