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高専に入学する新入生のために

これから大学に入学する新入生のためにが面白かったので、触発されて書いてみる。模範的高専生とは程遠い人間が言うことですが、参考程度になれば幸いです。

あらゆる手を使って留年を防げ

いきなり低次元の話で申し訳ない、でもコレ超重要です。学校ごとに差はあるでしょうが、僕の知るかぎり2割弱の高専生は留年します。この数字を高いとみるか低いとみるか、あるいは自分にはぜんぜん関係の無い話とみるかは人それぞれでしょうが個人的には異常に高いと感じています。新入生諸君は意外なほどアッサリと留年していく同級生を見ることになるでしょう。
具体的な対策として僕が思いつくのは「テスト前くらいは勉強する」「分からないコトを分からないままにせず人に訊く」「過去問を入手する」といったあたりでしょうか。留年=+1年で済めばいいのですが、学校をやめてしまう方も少なくありません。おそらくこれは高専の閉鎖性が一因にあろうかと思います(1コ下のクラスに馴染めないことが往々にしてある)。

進路変更は早めに

上に書いたことと矛盾しますが、どうしても学校が合わないと思ったら早めに進路変更を考えたほうがいいです。たとえば3年まで進んだ後、センター試験を受けて大学に行こうとしても容易ではありません。なぜなら高専のカリキュラムは大学受験を全く想定していないものであるからです。また長くいるほど悪い意味での『高専生』になっていくでしょう。

専門バカになるな

これが一番難しいかも。高専生の武器は15歳から専門分野に特化して勉強している点であることに異論はありません。ただ、それ以外が見えていない人が(僕も含めて)余りにも多い。特に貧弱な英語力は問題です。これはカリキュラム的な問題もありますが『英語ができなくても専門さえできれば良い』という空気が蔓延しているせいでもあるでしょう。英語に関しては偉そうなことを言えないのですが、少なくとも自分が所属する学科以外の分野にも少しは興味を持つようにしませんか?(化学系→機械系のように、バイオもいいよ)
これは意外と簡単で、自分のクラス以外の友人がいればおのずと他分野のことも少しは分かると思います(できれば学校外にもコネがあれば)。

学生だろうが生徒だろうが関係ない

多分、高専に入ったとき『君たちは生徒ではなく学生だ。自覚を持て』みたいなことを言われると思います。でも正直生徒だろうが学生だろうがどっちでもいいんですよ、単なる呼び名ですから。これに限らず『高専生は優秀』というオタメゴカシを言われることは多いと思いますが、真に受けすぎるのはやめましょう。問題は高専生が優秀か、ではなく貴方が何を学び何者になるかです。

きちんと指導してくれる研究室を選ぶ

高専は4年〜5年にかけて、研究室に所属し卒業研究に取り組むところが多いです。しかし、まともに実験すらおこなっていない研究室が多すぎます。これはあまりにも勿体ない。研究機関でない高専が、最先端の研究をおこなう必要はありませんが、少なくとも教育機関ではあるのですからもう少ししっかりしてもらいたい所です。もちろん、キチンと指導がおこなわれている研究室も多いワケで、どうせ同じ授業料を払うなら勉強させてくれるところを選んだほうが得だと思いませんか?

学生寮はどんなところか

こちらを参照→学生寮へようこそ(高専編)。まあ、ほとんどの人には関係ない話なのでご安心を。

最後に

5年間というのは長く、特に15歳からのそれはおそらく人格の土台となる部分を形成する期間になろうかと思います。この時間を無駄に過ごしてもらいたくないと思いますが、僕自身何が無駄で何が必要だったか分かりかねています。要はそれくらい長いということですが、少しでも楽しい機会が多ければ良いと願っています。