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8割くらい競馬ブログ

memo:東京島・感想

長い、ラスト30分は削りなさい。以上。

設定(無人島に女一人)は面白そうなんだけど、なんだか現実感に欠けイマイチ(それに拍車をかけるのが、終盤に出てきたアイツら)。なんかアッサリしすぎているよなあ。主演の木村多江も役とミスマッチだしなあ。逆に窪塚とマンタ(役名)はキモくていい感じで、不覚にもクスリとさせられ、個人的には彼らがこの映画の救いであった。

とにかく、清子(木村多江)が男を裏切る→失敗→いつの間にか女王的ポジションに、というワンパターンで飽きる。しかも葛藤が全く描かれないので、清子に感情移入できないのである。まあ2時間強という時間を考えると「葛藤の回避」はやむをえないのかもしれないが・・・。

繰り返しになるが、この映画の一番ひどい所は終盤からラストにかけてで、明らか余分なエピソードが無理やり挿入されて、最後はこれまた無理やり感動的に締めている。ぶっちゃけこのラストはセンス無さすぎだと思う(わざと陳腐にしたのか?とさえ思う)。

個人的にはドラム缶の『サイナラ』で終わるのがベストだと感じたし、実際あそこでスタッフロールが流れると思っていたので、続いたのには驚いたし、半ば呆れてしまった。

正直なところ、お勧めはできかねる映画。これなら「特攻野郎Aチーム」を観るべきだなあ(こっちは面白かった、もうやってないのかな)