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8/27 亀海喜寛 vs ミゲール・コット展望(日本ボクシング界最大の決戦)

亀海喜寛は国内の知名度こそ、村田、井上らに劣るものの、天下のゴールデンボーイプロモーションズとの契約に至り、ようやく世界チャンピオンを賭けた一戦に挑むこととなった。しかも相手がミゲールコットとくれば、日本のボクシングフリークにはたまらない一戦である。
亀海は2011年から海外を拠点に活動しているが、連戦連勝というわけでもなく、ロバートゲレロなどと激闘を繰り広げ、ときに敗北しつつもビッグマッチにたどり着いた。最近は完全にファイターだが、その割にはディフェンスも巧みで、サイズも含めて日本人ばなれした大器である。フィジカルでは完全にコットに勝るだろう。宿敵ヘスス・ソトカラスを打倒し、おそらく晩成の亀海は今が全盛期といえる。
一方のコットは、亀海が激闘を繰り広げたソトカラスあたりとはくらべものにならないほどのスーパースターである。
コットも亀海とは異なる意味で(あるいは一二段上の次元で)、強敵に挑み続け、当時は同階級の選手が対戦を避けまくったマルガリート(石膏)に挑んだのは負けたとはいえ、賞賛されるべきだろう。その後、メイウェザー、パッキャオ、カネロといった超一流には敗れているが、まだまだ一戦に踏みとどまっている。ただトラウトに負けたのは頂けないし、36歳のコットに全盛期の力はないと見てよい。
ボクシングは打たせずに打つ、という競技なので、スピードがある方が有利である。さすがにスピードはコットに分があるだろう。
亀海はスピード差が出づらい接近戦に持ち込み、ショルダーブロックでコットの攻撃をさばきながら、カウンターから一気に畳みかけたいところ。一方で、コットが完全に距離をとった場合でも身長・リートは亀海が勝るので、先に仕掛けることができる可能性はある。ただ、中間距離だとかなり危険である。
予想かつ希望としては、亀海の中盤でのKO。このクラスの相手だと世界タイトルすらオマケなので、とにかく勝つことが大事なのだ。