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8割くらい競馬ブログ

ポレンティア格上挑戦も能力を見せる3着

8月の新馬戦から一頓挫あり、復帰が年明けとなったポレンティア。2戦目はまさかのG3フェアリーステークスに格上挑戦となったが果たして。


2020年1月13日 中山 11R フェアリーステークス スマイルカナ 1600芝 3歳オープン ラップタイム付き動画

スタートは軽く出遅れて中団へ。しかし内枠を利して積極的に位置を取りに行きリカバリー成功。その間に勝ち馬スマイルカナがスイスイ逃げる。決め手では分が悪いと見たか、残り1000mから徐々に進出し、5番手あたりで直線へ。大外を回したアヌラーダプラに並びかけられるも、ジワジワと伸び、明らかに脚色の違うチェーンオブラブには差されるもしぶとく3着争いを制した。

ダイワクンナナの位置でレースできていたらどうだったか、というのはあるがゲートがイマイチな中で池添がうまくまとめたと言える。ハーツクライの若駒らしくないというか、操縦性が高く先行できる一方で、溜めても斬れる脚はあまり無さそう。この馬の方が大分強いけど、かつての出資馬ラグナアズーラに近い印象。
賞金加算はできなかったものの、3着はメンバーも見据えた田中師のレース選択の妙。4月生まれで体質もまだまだこれからなので、おそらくいったん天栄に戻して、次走を考えることになるだろう。
桜花賞を諦めないで、もう一度格上挑戦でアネモネSフラワーCを使うというのもあるし、オークス狙いに切り替えて自己条件➡フローラSというのも考えられる。嬉しい悩みといったところか。非常に将来が楽しみな馬である。

出資馬の近況

ポレンティア

蹄の不安からサフラン賞を回避したものの、順調に回復。14-14まで進んでおり、帰厩も近そう。年明けに1勝クラスをクリアできればクラシックも見えてくるか。いずれにせよ楽しみが大きい。

ヴァルドワーズ

天栄に戻っていたが、左前に腫れがあったようだ。幸い症状は軽く乗り始められそう。結果的に前走後に続戦しなくて正解だった。とりあえずゲートが改善しないとレースにならないので、何か手を打って欲しいところ。

シャークスコーブ

喉の手術後、乗り込んでいるが今のところ順調。今月に帰厩して年内デビューもあるかも。ようやく光明が見えてきて、手術は大正解だったようだ。

ヴァルドワーズ出遅れで終了

日曜の東京7Rに出走したヴァルドワーズ。前走は骨折空けで上り最速をマークしたことから変わり身が期待されたが・・・。

ゲートが開いた瞬間は遅れた馬がいないように見えで、珍しくまともに出たのかと思いきや、完全にゲートの中に残っていただけだった(笑)。結果、10馬身ほどの豪快な出遅れをかまし、この時点で勝ち負けは無くなった。
ペースが遅いこともあって4角で後方には取り付き、上り最速で何頭か交わして14着でゴール。

出遅れがなければ入着ぐらいはあったかもしれないが、まともに出たことのない馬なので、そんな仮定は全く無意味である。
これだけゲートが悪く、そもそも気性難の馬だと上位騎手も乗ってくれないだろうし、悪循環になりつつある。好転するまで期待しない方が精神衛生上よさそう。

ヴァルドワーズまずまずの復帰戦(着順はともかく)

クセ馬ヴァルドワーズが8カ月ぶりの実戦に臨んだ。

ゲートの良くないこの馬らしくいきなり2馬身ほど出遅れるが、ペースが速いこともあり折り合って最後方を追走。なんとか4角で後方に取り付くも、時計が速い馬場で前が止まらず、バテた馬を何頭か交わして11着でゴールした。
上り3Fはメンバー最速の32秒8で、やはり能力はあるところは示したといえるかも。気性面から相変わらず強い調教ができない中では悪くないレースではあった。
出遅れて外を回すという不器用なレースが続いており、勝ち上がりの舞台といえ中山向きかはちょっと疑問。
ただ、東京だと1200mが無いので、折り合えずにレースにならないかもしれない。
このゲートだとダートの短距離も厳しいか。
続戦してほしいところであるが、気性的にも一旦ガス抜きして、展開がハマるレースを待つことになりそう。次走人気が上がらないなら馬券も少し狙ってよいかも。

シルク中高額編

2600万~4900万のややお高いゾーン。ここに多くの活躍馬がおり、高額馬との比較から「シルクは高馬が走らない」と言われるが、母数が全然異なるのである。キャロットのように高額馬が走り始めるのは時間の問題だろう。

2010産

該当馬:5頭
勝ち上がり:3頭(60%)
活躍馬:ラストインパクト、フラムドグロワール

コメント:
ラストインパクトは王道路線で活躍。ジャパンC2着と重賞3勝と活躍。賞金は5億を超えた。
フラムドグロワールはNHKマイルC3着。

2011産

該当馬:9頭
勝ち上がり:3頭(33%)
活躍馬:スナッチマインド、ワールドインパク

コメント:
この世代はあまり走らず勝ち上がりはわずか1/3。スナッチマインドは大事に使われながら20戦でオープンまで上がった。ワールドインパクトはダービー出走も故障が痛かった。

2012産

該当馬:14頭
勝ち上がり:8頭(57%)
活躍馬:グランシルク、プレシャスルージュ

コメント:
グランシルクはG1でも1番人気に推された馬で、京成杯AHで重賞勝ち。重賞で何度も好走した。
勝ち上がりは前年から大きく改善。

2013産

該当馬:15頭
勝ち上がり:10頭(67%)
活躍馬:ストロングタイタン、アルジャンテ、アーチキング

コメント:
ストロングタイタンは鳴尾記念で重賞制覇。その後は今一歩もまだ現役なので、復活はあるか。
アルジャンテは地道に準オープンまで出世。
この世代は2/3が勝ち上がり。

2014産

該当馬:18頭
勝ち上がり:11頭(61%)
活躍馬:トリコロールブルー、クライムメジャー、リゾネーター

コメント:
トリコロールブルーはクラシックでも期待された大器。足踏みもあったがオープン勝ちでさらに活躍も期待。クライムメジャーは珍しい追加募集の活躍馬。

2015産

該当馬:18頭
勝ち上がり:11頭(61%)
活躍馬:アーモンドアイ、インディチャンプ、ダイアトニック

コメント:
アーモンドアイ、インディチャンプのG1馬2頭を輩出。この2頭は単なるG1馬ではなく、アーモンドアイは現役最強馬の一角、インディチャンプはマイルでは抜けた存在。ダイアトニックも重賞一歩手前まで来ており、大爆発した世代。

2016産

該当馬:19頭
勝ち上がり:12頭(63%)
活躍馬:ウィクトーリア、スイープセレリタス

コメント:
多くの勝ち上がりの中で牝馬2頭が活躍。ウィクトーリアはフローラS勝ちからオークスでも4着と好走。スイープセレリタスは底を見せない状態で3勝クラスまで上がった。

まとめ

勝ち上がりは59%でさらなる高価格帯よりは劣る。一方で超大物もおり重賞馬も多数。自信があれば思い切って出資したい。

シルク高額編

高額は5000万オーバーから。一口10万円は高めと言ってよいでしょう。

2010産

該当馬:1頭
勝ち上がり:1頭(100%)
活躍馬:ジューヴルエール

コメント:
該当はディープインパクト×マチカネタマカズラのジューヴルエールのみ。2勝で募集額には届かずも32戦も走ったのは立派。賞金は募集額に届かなかった。

2011産

該当馬:1頭
勝ち上がり:1頭(100%)
活躍馬:ヴィッセン

コメント:
この年も唯一の該当馬ヴィッセンが勝ち上がり。ディープインパクト産駒ながらダートで勝ち上がった後、3勝。頭打ちになった後は芝に転向して、新味を見せており現役。長距離でもう少し上に上がれるかもしれない。募集額以上稼いで42戦もしており今も現役。

2012産

該当馬:5頭
勝ち上がり:4頭(80%)
活躍馬:モンドインテロ、ブライトエンブレム、コートオブアームズ

コメント:
該当馬が増え、4頭が勝ち上がり。モンドインテロは長距離重賞で活躍し賞金2億弱まで到達している。重賞馬ブライトエンブレムは故障が惜しかった。

2013産

該当馬:5頭
勝ち上がり:4頭(80%)
活躍馬:アストラエンブレム、ゼーヴィント、ラヴィエベール

コメント:
この年も4/5が勝ち上がり。2年連続で募集額に見合う活躍馬を出したブラックエンブレムはさすが。ゼーヴィント、ラヴィエベールは能力が高かったものの故障が痛かった。

2014産

該当馬:4頭
勝ち上がり:3頭(75%)
活躍馬:キラーコンテンツ、ステイトオンザトップ

コメント:
キラーコンテンツはシルク初の1億円募集馬として話題になったが、勝ち上がりは遅れた。その後は4勝を挙げており、短距離路線でどこまでいけるかといったところ。全体的には小粒。

2015産

該当馬:12頭
勝ち上がり:10頭(83%)
活躍馬:グローリーヴェイズ、プリモシーン、サラキア

コメント:
一挙に高額馬が増加。ディープ産駒の重賞馬2頭は現在も活躍中。サラキアは秋華賞でも好走した。大器オブセッションはクラシックで有力視されていたが故障であまりにも早い引退となった。モーリスの全弟(ルーカス)などもいる世代で誰もが良血と思うような馬がどんどん募集されるようになってきた。

2016産

該当馬:7頭
勝ち上がり:3頭(43%)
活躍馬:パラダイスリーフ、セリユーズ、シハーブ

コメント:
現3歳世代はこれまでにない大不振。勝ち上がった3頭はいずれも大物感があるが、半数以上未勝利はまずい。勝ち上がりに近そうな馬もいるが、時期的には次走がラストチャンス。

まとめ

トータルの勝ち上がりは流石の74%。不思議と超大物はいないが、1勝挙げなければ次はないわけである。目覚ましい活躍の無い馬も、現役を長く続ける中で徐々にクラスを挙げるケースもある。ヴィッセンなんて完全な期待外れかと思っていたが、8歳の今になって芝で馬券になるのだから堅実に走ってこそ。とはいえ競走馬である以上、故障リスクは避けられないので、このあたりの価格帯はあまりにリスキーで、当面手を出すことはないかなと。

シルク中価格編

中価格は独断と偏見で、1600万~2500万としてみます。

2010産

該当馬:19頭
勝ち上がり:11頭(58%)
活躍馬:サムソンズプライド、インプロヴァイズ、ゴールデンヒーロー

コメント:
勝ち上がりは60%弱と心強い。サムソンズプライドは1800万募集ながらダービー出走も果たし、賞金は1億オーバーと活躍。この価格帯は牡馬が多く、勝ち上がりが高いので、出走数も多くなっている。

2011産

該当馬:31頭
勝ち上がり:21頭(68%)
活躍馬:プレストウィック、パドルウィール、グランドサッシュ

コメント:
勝ち上がりはさらに上昇し、70%弱に。賞金1億オーバーの3頭はいずれも牡馬で、リターンは牝馬より大きい。
プレストウィックは2000万募集ながら重賞でも活躍し、この世代の賞金王である。
グランドサッシュは新馬勝ちから現在まで現役を続けており、馬主孝行である。こういう馬を持ちたい。

2012産

該当馬:21頭
勝ち上がり:11頭(52%)
活躍馬:ブラックバゴ、ザイディックメア、レーヌドブリエ

コメント:
勝ち上がりは落ちたものの、50%は維持。これより低価格帯が壊滅している中では健闘している。
ブラックバゴはクリスマスと似た配合で気になった覚えがある(出資はせず)。
レーヌドブリエは名牝メジロドーベルの仔であるが、父がゼンノロブロイならこの価格帯でも出資できる。

2013産

該当馬:30頭
勝ち上がり:15頭(50%)
活躍馬:グレンツェント、ヒーズインラブ、クードラパン

コメント:
この世代も勝ち上がりは50%キープ。牡馬2頭はいずれも重賞馬で今も現役である。クードラパン、ロッテンマイヤー、ソーディヴァインら牝馬も活躍。この他にもアルーアキャロルもいて質は高い。

2014産

該当馬:29頭
勝ち上がり:17頭(59%)
活躍馬:セダブリランテス、イストワールファーム、インヘリットデール

コメント:
セダブリランテスは重賞2勝。順調に使えていないのが惜しいが、大いに活躍。
その他はやや小粒ながら勝ち上がりは60%弱と上昇した。

2015産

該当馬:33頭
勝ち上がり:18頭(55%)
活躍馬:ブラストワンピース、アーデルワイゼ、ミスティックグロウ

コメント:
ブラストワンピースは2000万募集ながら有馬記念制覇で賞金5億オーバー。先日の札幌記念も制し、凱旋門賞への遠征を予定している。一次で満口にならなかった馬がここまで活躍するのはアーモンドアイ以上にミラクルである。その他の馬も現役が多いので、賞金は伸ばしていくだろう。勝ち上がりも高水準を維持。

2016産

該当馬:32頭
勝ち上がり:18頭(56%)
活躍馬:ディアンドル、ヒンドゥタイムズ、パイロテクニクス

コメント:
ディアンドルはここまで7戦5勝で、スプリンターズSでも有力視されている。1600万牝馬でここまで走るとはすごすぎる。
未勝利戦が終了していない段階で勝ち上がりが50%を越えており、ここから成績を伸ばすことを考えると優秀な世代。

まとめ

トータル勝ち上がりは57%(111/195)。1500万以下の低価格帯と比べると明らかに成績が良くねらい目(高いから当たり前といえばそうなのだが)。
近年でもブラストワンピースという超大物が出ており、夢を見れる。
リターンを大きく狙うなら牝馬より牡馬だろう。
安すぎる馬を狙うのは難しいのに何となく気づいた最近は、2000万を基準に出資検討しているが、大きく外れていないと思いたい。

シルク低価格で当たりを引けるか問題

一口馬主DBが面白く、結構な時間眺めてしまう。
募集額などでソートできるので、高額で案外だった馬やその逆などを調べることもできる。
個人的には安価な馬でどこまで当たるのか気になったので、見てみたい。
なお低価格≦1500万円としています。

2010産

該当馬:27頭
勝ち上がり:12頭(45%)
活躍馬:ローブティサージュシャトーブランシュ、ライズトゥフェイム

コメント:
この価格帯でほぼ2頭に1頭勝ち上がりなら御の字。さらに賞金1億オーバー3頭が凄い。
いきなりG1馬ローブティサージュを、しかもこの価格帯から出すノーザンファームは流石といったところ。
その母プチノワールは毎年高額かつ人気だが、この時期はお安かった。
低価格なら未知の母を先物買いするのが良いだろう。

2011産

該当馬:21頭
勝ち上がり:11頭(52%)
活躍馬:フェイマスエンド、アンジェリック、メリーウィドウ

コメント:
この世代は全体的にやや低調ながら、低価格帯は勝ち上がり50%オーバーと爆発。
フェイマスエンドは4頭しかいない貴重なシルクフェイマス産駒ながらオープンまで出世した、まさにオンリーワンな存在。
アンジェリックは重賞挑戦で入着までしてくれた個人的殿堂馬。この馬がいなかったら一口を続けていなかったかもしれない。

2012産

該当馬:20頭
勝ち上がり:4頭(20%)
活躍馬:ジャポニカーラ、プルーヴダモール

コメント:
前年から一転の大不振。2勝クラスで頑張ったジャポニカーラが唯一の当たりと言ってよく、他は壊滅状態。
ここから当たりを引くのはほぼ無理で、出資してはいけないレベル。厳しい結果となった。

2013産

該当馬:13頭
勝ち上がり:4頭(31%)
活躍馬:ローズウィスパー、シフォンカール

コメント:
該当馬が減った結果、勝ち上がり率は前年からやや改善した。
少し広げて1800万あたりだとソーディヴァイン、ロッテンマイヤー、クードラパンがいるのでこのあたりがねらい目ではあった様子。

2014産

該当馬:21頭
勝ち上がり:10頭(48%)
活躍馬:ブラヴォバンビーノ、コンピレーション、カリンバ

コメント:
この年はやたらと1500万募集が多く、再び頭数が増加。牡馬の活躍馬2頭はいずれもファルブラヴ産駒で、シルクではマイナー種牡馬が割と走る印象がある。勝ち上がりも回復し、活躍馬の他にもスプリングゲイルなど印象的な存在も出ている。

2015産

該当馬:11頭
勝ち上がり:4頭(36%)
活躍馬:アンブロジオ、ヴェロニカグレース、プロミストリープ

コメント:
頭数が減ったなかで、4頭が勝ち上がり。アンブロジオはこれまた貴重なローズキングダム産駒だが、母のアンティフォナが偉大だった模様。この母も現在では人気となっている。
プロミストリープは無事なら地方重賞を荒らしまわっていただろう。故障が惜しい。

2016産

該当馬:16頭
勝ち上がり:4頭(25%)
活躍馬:スイートセント、ジーナアイリス

コメント:
現3歳なので勝ち上がりは増える可能性があるが、やや不振。スイートセントはワークフォース産駒ながら、おそらく母ヒカルアマランサスの優秀さで2勝。この母は今後もイマイチ種牡馬から活躍馬を出す可能性があり注意。この世代も1600万まで広げるとディアンドルがおり、安い=走らないとは言い切れない。

まとめ

全体としては勝ち上がり38%(49/129)で思っていたよりもやや悪かった。年によって勝ち上がりに差はあるが、近2年の不振からも安易に手を出しづらい。
2011産以降は大物が極めて少なくなっており、ローリスクローリターンになっているようである。大きなリターンを狙うのであれば、未知の父や母に賭けることが必要。産駒が走り出してからでは価格も上昇するし、何より今のシルクでは人気で取れなくなってしまう。
もう少し価格帯を広げて1500~2500万あたりなら各世代活躍馬がおり、このあたりがねらい目かと。高額馬ver.も気になるが、そもそも縁がなさそうで・・。

ポレンティア デビュー勝ち


2019年8月17日 札幌5R 2歳新馬 ポレンティア

17日の札幌5レースでデビューしたポレンティアが2着に3馬身差を付けて快勝した。
1番人気をルメール騎乗のアスティパレアに譲ったものの、調教の良さから2番人気に推された前評判の高さを証明した。
好スタートから折り合って2番手を追走し、4角で先頭に並びかけると2着のエピファレーヌが食い下がる中、後続を突き放してゴールした。
9頭立ての牝馬限定戦であり、メンバーにはやや恵まれた印象ながら、1分30秒9は翌日のオープンを上回る好タイム(勝ち馬は最後流しているけど)。個人的には新馬勝ちは初めてで、クラシック出走なども見えるような勝ちっぷりであった。当然先が楽しみになるが、まだまだ未完成であり、無理をする時期でもないので、秋まで休養だろう。

出資馬の近況(2019.8.16)

ヴァルドワーズ

年初の競馬後に骨折が判明してからの約半年の休養から復帰し帰厩。馬体重は以前から40kgぐらい増えて、480kg台になっている。時期的には成長分が大きいだろう。休養前は気性面に難があった馬なので落ち着いてくれると嬉しいところ。かなり立派な馬体になっており、ダートでもやれるかも。

ポレンティア

8/17の札幌芝1500mでデビュー予定。調教の動きがかなり良く僚馬を圧倒しており、上位人気が予想される。出資馬がここまで前評判が高いのも初めてかもしれない。一方で調教師からは、右トモが弱いとのコメントもあり。ハーツクライ産駒はこの時期から動ける馬の方が少なく、一般には初戦向きでもないので期待しすぎないようにはしたい。この時期のデビュー自体が素晴らしいのだから。

シャークスコーブ

ゲート試験合格も、体力不足と息遣いからDDSPが疑われることから北海道に戻り調整中。早期デビューは断念となった。
DDSPは引退の原因にもなる一方で、症状の軽い馬は特に問題なく走っており、症状の程度がポイントとなりそう。負荷を強めても大丈夫だと良いが。

シルク一次申し込み完了

抽選馬

デイトユアドリームの18

この馬に関しては完全にダートで期待。体高は低く管囲があり脚元のリスクは低そう。現3歳馬が3頭とも故障してしまっているので、健康な馬をとりあえず確保したい。票が思ったより伸びており、優先を使っても抽選になりそう。

一般応募

サダムデグランジュテの18

ヘニーヒューズ牝馬2頭で失敗しているので、牡馬でリベンジしたい。サルトアルランテが牝馬であれだけ走れば期待度は高くなる。
ただこの馬は一般では取れない可能性大のダメ元指名。ここから票が入って10%くらいの確立の抽選で、取れたらラッキー。

ストゥデンテッサの18

ハーツ牝馬でこの価格なら悪くない。すでにサイズがあるのが心強く、ダートでも後悔しない。

エレンウィルモットの18

今回の募集の最低価格馬。リアルインパクト産駒で母母キャットクイルで、動きにも見どころあり。右前が怪しいがリスクには目をつむった。安いし。

ディープストーリーの18

家族の推薦馬。かなり怖いサイズなのでハイリスクは織り込み済み。問題はリターンが大きいかというところだが、父母のポテンシャル的には上のクラスに行ってもおかしくない。

シルク募集馬レビュー⑬ スリールドランジュの18 牡

基本情報

70000円/口
ロードカナロア、母父ゼンノロブロイ
母7歳の産駒。
3月生まれ

血統

ロードカナロアは大物産駒を次々と輩出し、種付け料は1500万円まで高騰。このままいけばリーディングサイアーは間違いない。自身は1600mまでしか実績が無いが、2000mを超える距離でも実績を出している。
母は5戦未勝利だったが、牝系はダイナカール➡カーリーエンジェルで優秀。産駒はまだ2頭で勝ち上がりまで行っていないが、いずれも入着ありで完全な鈍足は出していない。3番仔でこの父なので走りごろかも。特に強調するところもないが、キングカメハメハStorm Cat、サンデー、トニービンと大種牡馬が近いところに揃っている。

馬体

胴が短くいかにも短距離馬っぽい馬体。前後のバランスも良い。肌が分厚そうで見栄えはしない。

厩舎

大久保龍志厩舎は今年すでに20勝で、毎年20勝を越えている。大きいところも勝っておりなかなか良さそう。

測尺

体 高: 154.0cm
胸 囲: 169.0cm
管 囲: 20.5cm
馬体重: 422kg

まだ大きくなるだろうし、管囲があるのは心強い。

総評

意外にも中間では名前が上がらず。リュラの18に人気が集中してくれれば抽選で取れるかも。

希望度:B(ロードカナロア牡馬でこの価格は来年から無理)

シルク募集馬レビュー⑫ カラフルブラッサムの18 牝

基本情報

60000円/口
キングカメハメハ、母父ハーツクライ
母8歳の産駒。
3月生まれ

血統

キングカメハメハはもはや説明不要の大種牡馬。2019年に種牡馬引退となり、出資の機会は残り少ない(晩年は体調不良で種付け自体を減らしている)。活躍馬は牡馬寄りではあるが、牝馬が走らないわけでもない。産駒は芝ダート、距離も様々な条件で走り、母次第でどんな馬も出す。
母カラフルブラッサムは23戦3勝ながら、阪神JFで5着など相手なりに走るタイプで、ハーツ産駒らしく適性は芝の中距離。競争成績からすると大物を出しても全く不思議ではない。その母、祖母も米国の活躍馬であり、母の兄弟には地方重賞2勝のピイラニハイウェイもいる。
血統的には申し分なしかと。

馬体

大きさはないが、バランスの良い馬体に欠点は見当たらない。血統的にはダートもいけそうだが、返しの良い繋ぎや前後のバランスの良さから芝向きになりそう。動きもスムーズで運動神経がありそう。

厩舎

松下武士師は関西の若手ながら、カラクレナイで重賞勝ち+G1出走。勝ち星は安定しないが、矢作門下らしくポテンシャルがありそう。

測尺

体 高: 153.5cm
胸 囲: 167.0cm
管 囲: 19.0cm
馬体重: 382kg

数字上ははっきり言ってしょぼい。しかしこれで良く見せるわけなので、成長すればどれだけ良くなるか。

総評

同父同価格のライラプスの18と比較したくなるが、ポテンシャルはこちらに感じる(だから人気もこっちだろうけど)。

希望度:B(牝馬といえ安い。罠なのだろうか)

シルク募集馬レビュー⑪ ストゥデンテッサの18 牝

基本情報

40000円/口
ハーツクライ、母父High yield
母11歳の産駒。
3月生まれ

血統

ハーツクライはディープ、キンカメに続く一流種牡馬で、牡馬牝馬ともに大物を出している。産駒は自身と同じくトモが弱いうちは先行できないものの、成長すると前に付けて長くいい脚を使うようになる。シュヴァルグランが典型。個人的には大物も出るしアベレージも高いという神種牡馬だと思う。
母ストゥデンテッサはアルゼンチンG1馬で、キンカメ➡ディープと種付けされたように期待度が高い(高かった)繁殖。完全にダート血統でディープ産駒の姉もダート馬になってしまっている。本馬も適性はダートに出そう。

馬体

ハーツクライ牝馬らしくコンパクトにまとまっていてよく見せる。がよく見ると左後ろの動きが怪しい。やはりダートかな。

厩舎

ナリタトップロードが懐かしい渡辺薫彦。ここまで成績はまだ上がっていないが、今年は重賞勝ち+シゲルピンクダイヤで春G1を賑わした。そろそろ勝ち星も増えだすかもしれない。

測尺

体 高: 156.0cm
胸 囲: 180.0cm
管 囲: 20.2cm
馬体重: 462kg

サイズは理想的。胸が深くパワーがありそう。

総評

お手頃価格のハーツ牝馬。ただダート向きならちょっと高いし、脚元もリスクあり。

希望度:D(ダート向きかな)

シルク募集馬レビュー⑩ アルギュロスの18 牝

基本情報

40000円/口
父モーリス、母父マンハッタンカフェ
母6歳の産駒。
4月生まれ

血統

父モーリスは本格化に時間はかかったが、走り出してからはほぼ完璧な戦績で崩れることはなかった。距離適性は違うが、ハーツクライのように器は大きい一方で、完成に時間がかかる可能性はある。スクリーンヒーロー産駒の一流馬の例にもれず自身の牝系は古い&パッとしないので、これはおそらくプラスにはならないだろう。
母アルギュロスは大器シルバーステートの姉。その母シルヴァースカヤは仏重賞馬で、シルバーステートと同じくポテンシャルの高さを見せつつ引退したヘンリーバローズも出している。母父マンハッタンカフェはいまのところ結果が出ておらず微妙。
本馬はサンデーサイレンスSilver Hawkの大種牡馬の3×4を持っているが、健康面に不安の付きまとう一族にはやりすぎ感もある。

馬体

胴や脚が長くすっきりとした好馬体。動かしても可動域が広く首を大きくつかって推進力がある。
成長すればよくなりそう。

厩舎

オジュウチョウサン、ライオンボスなど個性的な馬を近年輩出する和田正一郎厩舎。昨年の安価な募集馬ヴァルドワーズを勝ち上がらせてくれたのは有難かった(骨折したけど)。基本的には一度使ったら放牧で連戦はしてくれないのでそれは承知しておいた方が良い。

測尺

体 高: 147.0cm
胸 囲: 174.0cm
管 囲: 19.3cm
馬体重: 404kg

まだまだ小さいが、4月生まれでこれぐらいなら許容範囲。

総評

運動能力はありそうなので、脚元のリスクを承知で出資できれば。個人的には頭数も少ないので、怪我しそうな馬を取りに行くのは怖い。

希望度:D(動きは良いと思う)