高校、高専の授業料無償化への疑問
民主党が政権公約に掲げた高校授業料の実質無償化について、文部科学省は、高等専門学校や専修学校の高等課程、外国人が通う各種学校なども対象とし、必要額を来年度予算の概算要求に盛り込む方針を固めた。高専は5年制だが、第1〜3学年を対象とする。
鈴木寛副文科相が毎日新聞の取材に「なるべく多くの人の学ぶ機会を応援したい」と述べ、こうした方針を明らかにした。
文科省:高専も無償化…外国人学校なども 概算要求へ
公立高校と同様に、高専3年までの授業料が無償化となるようだ。しかし高専4〜5年の学費は出せるけど3年までは出せない、というケースが存在するのか疑問。そもそも現状でも、授業料免除があるんじゃないの?僕の同級生にも免除を受けている人はいたし・・。
そういえば高校は免除とかあるのだろうか?
以下、授業料免除と中退の相関についての記事から↓
県立高校の授業料は07年度入学者までは月額9600円で、08年度から9900円。所得税や地方税が非課税になる世帯などを対象に、授業料を全額免除している。
07年度の全県平均は免除率が13・6%、中退率が1・27%だった。
授業料免除率 中退率と相関
というわけで、現状でも免除を受けている生徒はいるようであるが既に授業料免除を受けているような経済的に苦しい家庭にとって、今回の無償化は意味が無いのではないか(元からして、この層を助けようという政策では無いのかもしれないが・・)。
ふつうの家庭とて経済的に余裕のあるわけではないだろう。ただ、専修学校や外国人学校を含む全てをいきなり無償化にしてしまうよりは、現状の授業料免除の基準を引き下げるなどでお茶を濁した方がよかったのではないか。
マニフェストを全て実行しないといけないとは思わない。
道士郎も『武士は約束を守る為生きるに非ず。信念のために約束を破れてこそ真の武士じゃ』って言ってたじゃないか。