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8割くらい競馬ブログ

嘘だと言ってよ、ホルヘ!

ボクシングの感想。
今日はWOWOWのエキサイトマッチスペシャルということで、西岡利晃ホルヘ・リナレスのダブルタイトルマッチが中継された。西岡は先日、日本人として24年ぶりに海外でタイトル防衛という偉業を成し遂げ、リナレスはすでに2階級制覇を果たした天才である。両者とも日本ジム所属のボクサーとしては、頭一つ抜けた存在であろう(あとは長谷川穂積くらい)。そういうわけで、今回の防衛戦もさらなるビッグマッチに向けた「通過点」になると見ていた。

リナレス vs サルガド戦

挑戦者のフアンカルロス・サルガドはリナレスと同様に無敗。どことなく不気味な雰囲気を漂わせる選手である。リナレスは3〜5RでKO、サルガドは1Rから倒しにいくというコメント。試合はなんとサルガドの言った通りに展開してしまう。
立ち上がりは無難に見えたリナレスだったが、1Rにサルガドの左フックがヒット!ガードの上に見えたが、実は顔面にクリーンヒットしておりリナレスはダウン。なんとか立ち上がるもダメージは残っている!サルガドはここが勝負とばかりに連打し、再びダウンを奪う。ここでレフェリーが試合を止めた。
リナレスの敗因は不明だが、立ち上がりに攻めきったサルガドの執念は凄かった。一発でリナレスを倒す強打を持っていたからこそ、ワンチャンスをものにできたといえる。しかし、まさか1RでKOされるとはね・・。ハシム・ラクマンがレノックス・ルイスをKOしたときのような衝撃であった。サルガドには失礼だが、ビックリである。

西岡 vs エルナンデス

リナレスKO負けの余韻も冷めやらぬうちに、西岡がリングに上がった。西岡の入場テーマはU2の『Discotheque』。なんというシブい選曲!
試合の方は終始西岡が支配して進んだ。手数こそ挑戦者エルナンデスも劣っていないが、パンチの精度が全く違う。特に西岡の左はほとんどクリーンヒットを奪っていたように見えた。偶然のバッティングで1点減点を食らうも、明らかに全てのラウンドでポイントを取っている。そして、3Rを終えたところでエルナンデス陣営がギブアップ。どうやら西岡の左がアゴを砕いていたようだ。恐るべし、ボクサーの拳。
よくやった西岡!惚れるわ。まさにスピードキングの面目躍如といった試合で素晴らしかった。欲を言えばあと何ラウンドか見たかったが贅沢は言うまい。仮に西岡が負けていたら、日本ボクシング界にとっては悪夢のような一日になっていただろう。

リナレスは再起に期待

初の敗北を喫したリナレスであるが、当然再起を期待している。本家ゴールデンボーイデラホーヤも一度ならず敗戦を喫しているし、ディープインパクトだって有馬記念ハーツクライに負けるのだ。他ならぬ西岡もウイラポンに4度退けられている。3階級制覇に向けて復活してもらいたい。
まだ僕と同い年なんだよな・・。いつかまた、すげーよホルヘ!といわせてくれい。クリチコ弟のような打たれ弱いイメージがつかないことを祈る。

(結果)
WBCスーパーバンタム級タイトルマッチ ○西岡 - エルナンデス● 3R TKO
WBAスーパーフェザー級タイトルマッチ ○サルガド - リナレス● 1R TKO