シルク低価格で当たりを引けるか問題
一口馬主DBが面白く、結構な時間眺めてしまう。
募集額などでソートできるので、高額で案外だった馬やその逆などを調べることもできる。
個人的には安価な馬でどこまで当たるのか気になったので、見てみたい。
なお低価格≦1500万円としています。
2010産
該当馬:27頭
勝ち上がり:12頭(45%)
活躍馬:ローブティサージュ、シャトーブランシュ、ライズトゥフェイム
コメント:
この価格帯でほぼ2頭に1頭勝ち上がりなら御の字。さらに賞金1億オーバー3頭が凄い。
いきなりG1馬ローブティサージュを、しかもこの価格帯から出すノーザンファームは流石といったところ。
その母プチノワールは毎年高額かつ人気だが、この時期はお安かった。
低価格なら未知の母を先物買いするのが良いだろう。
2011産
該当馬:21頭
勝ち上がり:11頭(52%)
活躍馬:フェイマスエンド、アンジェリック、メリーウィドウ
コメント:
この世代は全体的にやや低調ながら、低価格帯は勝ち上がり50%オーバーと爆発。
フェイマスエンドは4頭しかいない貴重なシルクフェイマス産駒ながらオープンまで出世した、まさにオンリーワンな存在。
アンジェリックは重賞挑戦で入着までしてくれた個人的殿堂馬。この馬がいなかったら一口を続けていなかったかもしれない。
2012産
該当馬:20頭
勝ち上がり:4頭(20%)
活躍馬:ジャポニカーラ、プルーヴダモール
コメント:
前年から一転の大不振。2勝クラスで頑張ったジャポニカーラが唯一の当たりと言ってよく、他は壊滅状態。
ここから当たりを引くのはほぼ無理で、出資してはいけないレベル。厳しい結果となった。
2013産
該当馬:13頭
勝ち上がり:4頭(31%)
活躍馬:ローズウィスパー、シフォンカール
コメント:
該当馬が減った結果、勝ち上がり率は前年からやや改善した。
少し広げて1800万あたりだとソーディヴァイン、ロッテンマイヤー、クードラパンがいるのでこのあたりがねらい目ではあった様子。
2014産
該当馬:21頭
勝ち上がり:10頭(48%)
活躍馬:ブラヴォバンビーノ、コンピレーション、カリンバ
コメント:
この年はやたらと1500万募集が多く、再び頭数が増加。牡馬の活躍馬2頭はいずれもファルブラヴ産駒で、シルクではマイナー種牡馬が割と走る印象がある。勝ち上がりも回復し、活躍馬の他にもスプリングゲイルなど印象的な存在も出ている。
2015産
該当馬:11頭
勝ち上がり:4頭(36%)
活躍馬:アンブロジオ、ヴェロニカグレース、プロミストリープ
コメント:
頭数が減ったなかで、4頭が勝ち上がり。アンブロジオはこれまた貴重なローズキングダム産駒だが、母のアンティフォナが偉大だった模様。この母も現在では人気となっている。
プロミストリープは無事なら地方重賞を荒らしまわっていただろう。故障が惜しい。
2016産
該当馬:16頭
勝ち上がり:4頭(25%)
活躍馬:スイートセント、ジーナアイリス
コメント:
現3歳なので勝ち上がりは増える可能性があるが、やや不振。スイートセントはワークフォース産駒ながら、おそらく母ヒカルアマランサスの優秀さで2勝。この母は今後もイマイチ種牡馬から活躍馬を出す可能性があり注意。この世代も1600万まで広げるとディアンドルがおり、安い=走らないとは言い切れない。
まとめ
全体としては勝ち上がり38%(49/129)で思っていたよりもやや悪かった。年によって勝ち上がりに差はあるが、近2年の不振からも安易に手を出しづらい。
2011産以降は大物が極めて少なくなっており、ローリスクローリターンになっているようである。大きなリターンを狙うのであれば、未知の父や母に賭けることが必要。産駒が走り出してからでは価格も上昇するし、何より今のシルクでは人気で取れなくなってしまう。
もう少し価格帯を広げて1500~2500万あたりなら各世代活躍馬がおり、このあたりがねらい目かと。高額馬ver.も気になるが、そもそも縁がなさそうで・・。