シルク募集馬レビュー㉗ レアクラシックの16 牡
血統
母レアクラシックは2戦して入着止まり。祖母クラシッククラウンの牝系からはリーチザクラウンが出ている。母とは非常に血統構成が近いリーチザクラウンは数少ない産駒からキョウヘイが出ている。
しかしレアクラシックは5頭の産駒が中央で勝ち上がれておらず、繁殖能力には疑問符が付く。この母にワークフォースを付けたところで・・・ということもあり牡馬にもかかわらず非常に安価で人気もない。
ミスプロの3×4があるが、イメージほどダートに出ない傾向で、芝でも少し期待できる。
馬体。
雄大な馬体を持て余すことなく動いている。
鈍重な印象もない。
はっきり言って馬体は良い。
ダートもこなせそう。
厩舎
高橋文雄厩舎は毎年20勝未満でまだまだ強調はできない。
測尺
体 高: 160cm
胸 囲: 177cm
管 囲: 21.5cm
馬体重: 484kg ⇒ 496kg
サイズは文句なし。
シルク募集馬レビュー㉖ リングレットの16 牝
血統
母リングレットは名牝エアグルーヴの全妹で現役時代は2勝。当然期待をかけられ良い種牡馬を配合されたものの、フォワードカールの新馬勝ちぐらいで軒並み産駒が走っていない。
高齢の産駒であり、もともと脚元が弱い一族でもあるので、順調に行くかという懸念もある。また、ノーザンテーストの3×3があるが、体質面を考えると期待よりも不安が大きい。インビジブルレイズの母(クレバースプリント)が同じクロスを持っているが、未出走であるし繁殖向きの血統だろう。
フォワードカールは新馬勝ちのあとに骨折があり能力を削がれたこと、2014年産の半妹オーシャンティ(父ダノンシャンティ)が未勝利でそこそこ健闘したことを考えると全くダメではないが、ダイナカール牝系頼みの部分は強くリスクはある。
馬体
募集時はあまりにも弱々しかったが成長している。力強さこそないが、柔らかさを感じる歩様。
芝向きだろうがトモが弱すぎるので、このままでは切れる脚は使えず、かといってスタートダッシュも利かなそう。
4月生まれで全く人気もないだろうし成長待ち。
厩舎
大和田厩舎はアンジェリックを育ててもらった贔屓目で好印象。
ミナレット、アンズチャンが引退し、クライスマイルも順調に使えていないこともあり、成績は伸びていない。
どちらかと言えば大事に使う傾向なので、この馬には合いそう。
測尺
体 高: 155cm
胸 囲: 165cm
管 囲: 19.5cm
馬体重: 382kg ⇒ 401kg
ひとまず400kg台に乗ってきた。少し時間はかかりそう。
総評
厩舎で惹かれるところはあるが、まだまだ小さい。
こういう馬がどう変わってくるかには興味がある。
順調なら検討したいところ。
希望度:D(成長が楽しみではある)
シルク募集馬レビュー㉕ ムスタパルタの16 牡
血統
母ムスタパルタは未出走。
祖母ワンダーレディアンエルは米G1馬で、そのきょうだいにファンタジーS2着のアンチュラスがおり、日本に適性が無い牝系ではない。祖母の産駒でシルクで募集されたソルエユニーク(父ディープインパクト)が未勝利で苦戦しているが、400kgに満たないので当馬とはタイプが異なる。
母父Tapitは11頭が出走して5頭が勝ち上がりとサンプルが少なすぎるが、まずまず。
父トーセンホマレボシは勝ち上がりが悪いが、初年度から3年連続で100頭以上に種付けしており、少なくとも当初は期待をかけられいた。安価な馬を狙うのであれば、失敗の烙印はまだ早いかと。
ただでさえ母のミスプロ色が強いが、父もミスプロ持ちであり、さすがに適性はダートになりそう。
馬体
前駆を中心に筋肉が程よくついており、まずまずの馬体。
ダートなので良いのかもしれないが、動きは硬い。
厩舎
昨年大不振の宗像厩舎だが、今年は復活し、ここまで13勝。騎手の起用はあまり好みではない。
測尺
体 高: 156cm
胸 囲: 172.5cm
管 囲: 20cm
馬体重: 444kg ⇒ 444kg
2月生まれで大きく増えることはないかもしれないが、厚みはもう少し欲しい。
総評
左前の球節が腫れたとのことで、早くも一頓挫。この時期なのでいくらでも取り返せるが、今後には注意したい。
希望度:D(ダート馬の候補)
シルク募集馬レビュー㉔ リュナティクの16 牡
血統
母リュナティクは欧州の重賞馬を持ってきてディープインパクトを付けて誕生した成功パターンだったが未出走で引退。
ただ、祖母リュヌドールからは新馬⇒特別と連勝中のルヴォワール(父ハーツクライ)が出ており、母もそこそこのポテンシャルを持っていた可能性はある。牝系は重賞馬が続いており、祖母の2015産ディープ産駒はサンデーRから1億円で募集されていることを考えると本馬はかなりリーズナブル。
きついクロスから敬遠されがちかもしれないが、サンデーサイレンスの3×3からはトラスト、キョウヘイを始め活躍馬も出ており実験的ながらハナから駄目と決めつけることもないだろう。
馬体
400kg弱なのだが、意外と華奢な印象はなくまずまず。右前を回すように見えるのは気になるが、動かしても体を使えており、運動能力はありそう。
厩舎
新規で開業する田中博康厩舎に入るという噂。関東の若手は大和田先生のおかげで個人的イメージはよい。
測尺
体 高: 150cm
胸 囲: 165.5cm
管 囲: 21.2cm
馬体重: 378kg ⇒ 400kg
数字よりは大きく見せる印象。管囲は太い。
総評
この父の牡馬としては破格の安さ。4月生まれで成長の余地はありそうなので、様子見したい。
希望度:D(牡馬だし勝ち上がれば面白い)
シルク募集馬レビュー㉓ サトノジュピターの16 牡
血統
母サトノジュピターはアドマイヤラクティの半妹で、スイートピーS3着になった後、古馬で小倉日経OP勝ちの素質馬だった。
本馬が初仔であるが、競争成績から能力は高い。
父ハービンジャーはそこそこの勝ち上がり率で、重賞馬も出しており、非サンデー系としては一定の役割を果たしている。
サンデー系が父との相性は良いといわれていたが、モズカッチャンは非サンデーで、相手はさほど限定しないようである。
母父アグネスタキオンはダートの傾向が強くなっており、芝向きの父とは合わないかもしれない。
また、母サトノジュピターはNorthern Dancerのクロスを持っており、ハービンジャーと合わせてNorthern Dancerリッチである。
あまり好配合とは言えず、母のポテンシャル頼りか。
馬体
大きさはそこそこながら、肉がついておらず華奢。
皮膚はあまり艶がなく、乾燥しているような印象。
現時点の馬体はあまり強調できず、成長待ち。
ただ、募集開始時と比べるとかなり良くなっている。
厩舎
金成厩舎は今年すでに15勝と好調。コスモカナディアンで重賞でも存在感を示している。
測尺
体 高: 155.5cm
胸 囲: 170cm
管 囲: 20cm
馬体重: 383kg ⇒ 400kg
なんとか400kgに乗ってきたのは好材料。3月生まれだが450kgぐらいまで増えてくれれば。
ウィストラムの16に出資
シルクのHPは予想通りつながらないので、早々にあきらめて夕方に繋がるようになってからウィストラムの16に申し込みを行った。
牡馬が欲しいというのもあったが、気になっていたマハーバーラタはやはり400kgにやっと届くぐらいというのは心もとないので、ひとまず断念。
ウィストラムも小さいのだが、5月生まれで417kgであればまだ許容できるかなと。
ダノンシャンティはハイペースのNHKマイルカップを後方から差し切った後、故障である意味底を見せずに引退しており、能力値のMAXは未知である。未知ゆえに種牡馬入りできたとも言えるが、チャンスを活かしてスマートオーディンを出したのは立派。
個人的に繁殖馬はクロスが強い方が影響力があって成功しやすいと考えるので、Haloの3×3を持つ当馬は種牡馬として面白い存在と捉えていた。
母は産駒を芝ダートどちらにも出すが、ダノンシャンティもサイタスリーレッドでダートのOP馬を輩出している。都合が良すぎるが、芝で夢を見つつダートで保険をかけられるようなら100点。反面、適性を見極めるのが難しいかもしれない。
和田正一郎師はオジュウチョウサンを管理しているぐらいの印象だが、クラブ馬は若手~中堅ぐらいが良い気がする。お手並み拝見といったところ。
通常募集に向けて
1.5次募集も申し込みが殺到しそうなシルクであるが、候補馬を整理しておく。
残口警報のあり
フサイチパンドラ:
ヨハネスブルグで勝ち上がりの確率は高い。一口はとにかく勝ち上がらないとどうにもならない。
一方で、厩舎は出走数が少なく良い時期にまとめて使ってもらえない危険もある。
グランプリエ:
馬体はかなり良いサイズで、1月生まれで大きくなりすぎないことも含めほぼ問題なし。
厩舎も良く、低価格で大きいところも夢見れる馬だろう。
残口が少なく、一瞬で売れてしまうのが惜しい。
一次でこの馬に行けた人は上手いと思う。
ラフアップ:
いかにもダート馬的な迫力ある馬体。スピードはなさそうだが、パワーで圧倒しそう。
弓脚気味だが、これだけ太ければ問題ないと思う。
このタイプには出資したことがないが、牡馬も欲しいし、残口があれば狙いたい。
シルク募集馬レビュー㉒ ディフィカルトの16 牝
基本情報
36000円/口
父ヘニーヒューズ、母父Concern
母17歳の産駒。
5月生まれ
血統
母はG1馬テスタマッタを輩出したほか、デビューできなかったサッカシア以外の全馬が勝ち上がっているダートの名繁殖。
どちらかといえば産駒は短距離志向で、快速馬ヘニーヒューズはいかにも合いそう。
父母ともにアウトクロスで、本馬もNorthern Dancerの4×5しかもっておらず、危うさのない健全な血統背景といえる。
かなり米血の色が強いが、ダート短距離が主戦場であれば一本調子であっても問題にならない。
馬体
5月生まれということもあり、この血統からはイメージできないほど華奢な印象。
ただ、動きはまずまずで、スピードはありそう。
順調に大きくなるかがカギ。
厩舎
久保田厩舎は、マリアライトでG1を制しており、成績も安定。
どちらかといえばダートの出走が多く、本馬の適性と合いそう。
測尺
体 高: 150cm
胸 囲: 169cm
管 囲: 18.9cm
馬体重: 408kg ⇒ 419kg
シルク募集馬レビュー㉑ サダムデグランジュテの16 牝
血統
母はダート短距離でオープンまで出世。母母シーズライクリオの産駒はシルクでも募集がかかっているが、パワー偏重の繁殖で、サンデー系が合わずにキングカメハメハで成功した。
本馬はさらにゴールドアリュールを配して、完全にダート特化。
牡馬に出ればよさそうだったが、ゴールドアリュールで牝馬と出たのは惜しい。
馬体
牡馬顔負けの迫力ある馬体。特に上半身は発達している。動きは柔軟性に欠け、いかにもダート短距離といった印象。レベルの低い牝馬限定戦なら勝ち上がれそうだが、その先はどうだろうか。
厩舎
西園厩舎は上位常連で、力量は疑いなし。
測尺
体 高: 155cm
胸 囲: 179cm
管 囲: 19.8cm
馬体重: 457kg ⇒ 465kg
上半身は迫力があり、いかにもダート。
管囲は20cmないが、そこまで細く見えない。
シルク募集馬レビュー⑳ ケアレスウィスパーの16 牝
血統
母はトーセンジョーダン、トーセンホマレボシの半妹で、自身は未勝利ながら、トーセンバジルを出しており、
水準級以上の繁殖といえる。祖母のクラフティワイフのファミリーからはカンパニーも出ており、活力のありそうな牝系。
父ルーラシップはまずまずの勝ち上がりで、イメージよりダートもこなし、スタミナ&パワー型の種牡馬といえる。
本馬はオルフェーヴル兄弟も持っているノーザンテーストの3×4で、これがうまく働けば面白い。
馬体
体高が低いせいか、あまり見栄えはしないが、こじんまりとまとまってはいる。
トモが寂しいので、成長しだい。
しかし人気のため、様子見もできそうにない
厩舎
萩原厩舎は大レースの実績から一流といってよいが、慎重に進めるため、数はそんなに使ってこないイメージ。
測尺
体 高: 150cm
胸 囲: 179cm
管 囲: 19.1cm
馬体重: 428kg ⇒ 444㎏
2月生まれなので、あまり大きくなることはなさそう。
出資馬の近況(2017.8)
ラグナアズーラ
初勝利後、天栄に戻してリフレッシュしつつ軽めの調教だったが、15-15を開始した模様。
もう少しトモに力がついてこないと坂のあるコースでは最後が甘くなるだろうし、秋に福島の自己条件あたりで2勝目を狙ってもらいたい。
馬体重457㎏
ツインクルペタル
ハロン15秒まで進めた後、ウォーキングマシンで少しリフレッシュ。
募集時から大きくならないどころか、30kg近く減っていた馬体重も回復しつつある様子。
脚元や体調に問題ないとのことなので、心配なさそう。アンジェリックも飼い食いが悪いと言われながら480kgぐらいまで増えたし、むしろ募集時が緩すぎたのかもしれない。
ここまでは全く頓挫なく順調で、秋には入厩できそうだ。
馬体重450kg
シルク募集馬レビュー⑲ ドリームスケイプの16 牝
血統
母ドリームスケイプは未勝利だが、ユートピアやアロハドリームの半妹。
祖母ドリームビジョンにエルコンドルパサーが配され、Northern dancer5×4×3をはじめクロスが目立つ血統で、こういう馬は競走馬として大成しなくても影響力から繁殖としては成功しやすい。
実際に産駒の半数は勝ち上がっており、クッカーニャ(父フジキセキ)がオープンまで出世している。
高齢が気になるが、本日一つ上のハイヒールが新馬勝ちで、活力はまだまだか。
特筆すべきはハイヒールの父が成功していると言い難いトーセンホマレボシということで、母のポテンシャルは高い。
本馬の父ブラックタイドは超大物を出す一方で、打率は高いとは言えないが、ダートをこなすのはよい傾向。
馬体
まだまだ薄いのだが、バランスはよい。
クッカーニャのように芝でもやれそうな馬体。
厩舎
西村真幸厩舎はまだ年数は浅いが、一定の成績を残しており、好印象。
測尺
体 高: 147.5cm
胸 囲: 173.5cm
管 囲: 18.8cm
馬体重: 412kg ⇒ 427kg
管囲が18cm台と心もとないので、あまり大きくならない方がよさそう。
ラグナアズーラもたしか19.0cmとかだったので、個人的には許容できなくはない。
総評
血統的にはダートもいけそうだが、個体としては芝向きに見える。
どちらもいければ良いが、芝でスピードが足りず、ダートでパワーが足りずというリスクもある。
希望度:C(ユートピアが好きだったので、気になる)
シルク募集馬レビュー⑱ ツルマルワンピースの16 牝
血統
母ツルマルワンピースは2歳時に未勝利⇒特別を連勝した後、阪神JFで5着となった実績馬。早くから動けていたのは好材料。
血統にも見どころがあり、El Gran Senor-トライマイベストの全兄弟クロスで、影響力は強そう。
不良馬場を圧勝したパワーを伝える繁殖なのかもしれない。
ヴィクトワールピサを配合された本馬自身もなかなか強烈なクロスを持っている。
サンデーサイレンスの3×4はまだ珍しいが、すでに3×3からトラスト、キョウヘイ、バルダッサーレが出ており、全くダメということはなさそう。
また、ミスプロの4×4もあり、グランプリエと同じくナスフリートを強調する形にはなってはいる。
この馬はそれ以外もクロスがあってうるさい感じではあるが、これらがどう出るか。
繁殖としても面白い馬だろうが、優先権のないシルクなのでまず走ってくれないと困る。
馬体
どうしてもグランプリエと比較してしまうが、タイプは異なる。
比べると体高が低く、悪い馬体ではないが見劣りする部分はあるが、
頑丈そう、ダートもいけそうで、地味でも確実性はこちらに分がある。
厩舎
橋口慎介厩舎はまだ親父の遺産で走っている感じなので、良いとも悪いとも言えず。
測尺
体 高: 156cm
胸 囲: 174.5cm
管 囲: 20.5cm
馬体重: 462kg ⇒ 488kg
サイズは全く問題なし。3月生まれで500kg超えるくらいまで増えるかもしれないが、ダートならよし。
総評
芝をこなせればよいのだが、見ていくとダートっぽさがあるので、ちょっと割高かもしれない。
顔はなかなか利発そう。
希望度:C(幸い人気薄なので様子見)
シルク募集馬レビュー⑰ グランプリエの16 牝
血統
母グランプリエはグレンツェントの半妹でシルクで募集されたが未出走で引退し、これが二番仔である。
父ヴィクトワールピサはネオユニヴァース産駒であるので、グレンツェントと50%同血となる。
父の成功配合の一つがナスフリート(Nasrullah-Count Fleet、from 望田潤氏)らしいので、
ミスプロのクロスでこれを強調する当馬は悪くないのではないだろか。
代表産駒ジュエラーはこのパターンと異なるが、母父Pistolet Bleuで欧州血統一色のかなり特殊なケース
で例外といってよいだろう。
厩舎
藤岡健一厩舎は毎年20勝以上挙げており、上位常連。
藤岡兄弟も悪いジョッキーではない。
総評
更新された動画を見ると改めて良い。
1.5次ですぐ満口になるだろう。
希望度:B(他馬との兼ね合いがあるが、申し込みたい)
シルク募集馬レビュー⑯ ヒカルアマランサスの16 牝
血統
母ヒカルアマランサスはヴィクトリアマイル2着で重賞勝ちもあり、競争成績は申し分ない。
産駒は2頭とも勝ち上がっており、優秀な母といえる。
父によって芝ダートどちらも出る感じである。
祖母スターミーからはカレンミロティックも出ており、一発屋の母ではない。
母父アグネスタキオンは体質が不安であるが、当馬は完全アウトクロスで、
血統からくる虚弱さはなさそう。
父ワークフォースは強調できる種牡馬ではないが、
同じキングマンボ系のキングカメハメハで勝ち上がりは安心材料ではある。
厩舎
栗田厩舎は昨年まで2年連続20勝も、今年はやや不振。
測尺
体 高: 154cm
胸 囲: 170.5cm
管 囲: 19.1cm
馬体重: 404kg⇒422kg
馬体重は順調に増加。管囲はやや細く不安ではある。